5000万円といえば準富裕層の仲間入りを水準で、
総務省の調査によると4000万円以上の貯蓄額を誇る世帯は全体の10%程度となっていることから、
5000万円の貯蓄額を保有している世帯は全体の5%程度といったところでしょうか。
普通にサラリーマンをされている方なら子供の養育費にお金がかかり、退職金を含めてなんとか達成できる水準。
他には遺産相続によって、またはご不幸による保険金など突発的なことで、
5000万円の資産額となった方もいらっしゃるでしょう。
本日は皆さんの大切な5000万円を安定的に更に資産を守りながら10%程度の利回りで増やしていくのに、
おすすめの方法について紹介していきたいと思います。
資産運用の必要性ー運用しない危険性・インフレの恐怖ー
資本主義が始って以来、「基本的」にはインフレは一貫しておこっています。
インフレってよくきくけど何?って方の為に簡単に説明すると、
我々ロスジェネ世代だと子供の時自販機のジュースが80円だったのに、
いつのまにかあれよあれよと120円まで上昇した記憶があると思います。
これがまさにインフレです。缶ジュースというモノの価値は変わりません。
350mlのコカ・コーラのおいしさが変わるわけではありませんし、我々が必要・飲みたいという願望は変わりません。
しかし、購入するのに必要な現金が高くなっているのです。
つまり『相対的』にお金の価値が低くなっているということです。
基本的にはインフレは発生しつづけておりますが、1990年の日本のバブル崩壊以降の約30年間は、
殆どインフレが発生しない状態が続いていました。
世界で初めてといえる現象でしたが、2010年代からアベノミクスと金融緩和の効果もあり、
ゆるやかにインフレが発生していっているのです。
1980年以降の物価指数は以下のように着実に上昇はしてきており、
現金のまま保有していたら資産価値は1980年比で3分の2つまり5000万円保有していたら3200万円に、
2000年比で10%減価して5000万円保有していたら4500万円の価値になってしまっていることとなっているのです。
最低でもインフレを凌駕する勢いでは運用していかないと資産が減っていってしまうのです。
通貨分散の必要性:強烈な円安(≒ハイパーインフレ)リスクに備える
私が新興国株式投資を行っている原因の大きな要因でもあるのですが、
私は今後日本に財政破綻懸念又は金融緩和の原因を迎えることによって、
円安を発端としたハイパーインフレが起こるリスクには本格的に備えたほうがよいと考えています。
以前、どのような経路で円安からのインフレが発生するのかについては、
以下でのべておりますが、今回は大幅な円安に備えるという防御の意味もこめたおすすめ投資先を紹介していきたいと思います。
投資先①:米国の市場平均に連動するETFに700万円(期待リターン8%)
米国の市場平均であるS&P平均の1871年から2017年の年平均利回りは7%程度となっており、
以下のように一貫して右肩上がりで上昇しています。
左の縦軸のメモリが等間隔でないことら如何に順調に株価が順調に上昇していっているかが見て取れます。
株価の上昇は企業の利益が上昇していることに裏付けされており、
世界最強の先進国である米国が常にイノベーションを起こして世界を索引してきた歴史を物語っています。
米国の指数S&Pに投資を行うのであれば、ETF(Exchange Traded Fund)がおすすめできます。
ETFは投資信託と個別株の両方の性質をもっており、投資信託のように多くの銘柄を組成したファンドを、
株式市場が開場している間であればいつでも取引できるというのがETFの特徴です。
VTIといわれるバンガード社が組成しているETFは米国株式市場全体に連動することを目指したETFです。
年率手数料はわずか0.03%のETFで楽天証券やSBI証券で簡単に購入することが出来ます
世界最強通貨米ドルを保有しながら6%~7%程度のリターンを狙うことができますが、
リーマンショックのような危機に弱いため、投資する局面を間違えると大きなドローダウンが、
起こることは想定しておいた方がよいでしょう。
投資先②:米国債ETFに2100万円(期待リターン5%)
次に安全性を求める投資先として米国債をおすすめします。
米国債は米株と異なる動きをするため、株価の下落局面をほぼ無傷で乗り切ることができます。
価格の変動幅は株は債券の3倍であるため、株700万円に対して米国債ETFを2100万円組み入れます。
米国債ETFとしておすすめできるのがTLTで楽天証券やSBI証券で購入することができます。
以下はVTI(株)とTLT(債券)を1対3で混ぜ合わせた場合のリターンです。
リーマンショックでも株価が下落していないのは特筆に値しますね。
黄色のように安定して増加していきます。
投資先③:新興国不動産ファンドに1200万円(期待リターン50%)
上記の2つと次にお伝えするバリュー株ファンドは守りの投資です。
今回お伝えするのは新興国不動産ファンドは3-5年で6倍程度を狙うことができる魅力的な新興国不動産ファンドです。
年配の方はご存知かもしれませんが1960年代からバブルにかけて日本の不動産は毎年上昇し続けました。
特に高度経済成長期初期の1950年代後半から1960年代(=昭和30年代)は毎年50%程度地価が上昇していきました。
つまり、日本の昭和30年代と酷似した国の「土地」に投資をすることができれば大きなリターンを短期間で手にすることができるのです。
上記の条件を満たすことができる国がバングラデシュです。
バングラデシュは中国とインドの中間にある今後世界の中心となることが確実な地域に位置しており、
- 1人あたりGDPは1500USDと日本の1960年の水準
- 経済成長率は10%近くと世界最高水準
- 首都の人口密度は東京の3倍
- 新興国では珍しく「土地」に外国人が投資可能(他の国は基本的にコンドミニアム)
という魅力的な状況です。
投資先④:日本株バリューファンドに1000万円(期待リターン10%)
残りの1000万円は日本株で安定的なパフォーマンスを出し続けているBMキャピタルへの投資です。
BMキャピタルはバフェットの先生であるベンジャミン・グレアム氏の投資手法を実行し、
安全性を重視し下落リスクを極小におさえながらも年率10%程度の利回りを期待できる、
攻守ともに備えた期待できるファンドです。
米国株と米国債券、新興国不動産ポーションは当然米ドル建なので為替変動リスクを売ります。
しかし、BMキャピタルは日本円建ですので為替リスクを負う必要がないのが大きな魅力です。
実際過去5年以上の運用でマイナスの運用成績を半年ベースで出したことはありません。
安全且つ着実に日本円建ての資産を増やしたいという方にとっては非常におすすめできる投資先になります。
BMキャピタルはプライベートファンドなのですが、投資信託とことなり、
どのような市況環境でも利益を追求する絶対利益追求型のファンドとなります。
⇒投資信託は儲からないのはなぜ?本当におすすめの運用先を紹介
市況を言い訳にせず顧客資産を如何に資産を増やしていくかということを重点に添えて、
運用を行っており、実際に結果を出している点が非常に評価できる点です。
自分で運用を行う自信がないという方は、上記二つのような敏腕マネージャーつまり、
正真正銘のプロに運用を任せて運用手法を学びながら資産を構築していくのが良いでしょう。
5000万円のポートフォリオの期待リターン
今までインフレ・円安リスクに備えたおすすめ投資先4選を紹介してきました。
先程紹介した分配で投資した場合の期待リターンは、
米国株+債券:構成比率56%×期待利回7%=3.4%
新興国不動産:構成比率24%×期待利回50%=12%
国内バリュー株ファンド:構成比率20%×期待利回10%=2%
合計:17.4%のリターンを通貨分散を行いながら期待することが出来ます。