インド投信・ETF

ハイリスク・ローリターンの『イーストスプリング ・インド株式オープン』を徹底評価。手数料が高いのに指数に対してもアンダーパフォーム...。

ハイリスク・ローリターンの『イーストスプリング ・インド株式オープン』を徹底評価。手数料が高いのに指数に対してもアンダーパフォーム...。

インドについては注目の新興国であるということもあり、ファンダメンタル・為替・株式市場の概況を詳しく行ってきました。

【インド株式投資】経済成長加速で魅力度が高まるインド株式市場の魅力を徹底検証!

 

更に数多組成されているインドを投資対象とする投資信託とETFについても分析をしていきました。

<インド投信・ETFマップ>大国の成長をきちんと取り込むおすすめのファンドを搜索。

 

今回はインド投資信託シリーズとしてイーストスプリング ・インド株式オープンを徹底解剖していきたいと思います。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンってどんな投資信託?

イーストスプリング・インド株式オープンはモーリシャス籍の投資法人である、

イーストスプリング・アセットマネジメントによって運用されているインドの投資信託です。

 

イーストスプリング・インド株式オープンはファンド・オブ・ファンズ形式で運用されています。

 

イーストスプリング・インド株式オープンはファンド・オブ・ファンズ形式で運用

https://fwg.ne.jp/fund/services?_ControlID=TS25Control&_PageID=TS25200&_ActionID=ProspectusPdf&paramh=3e58b1d838686c1da492b3804e2bfe8763ad8ae8&compCd=12N01&reportCode=50900486&reportSubCode=0

 

ファンド・オブ・ファンズというのは『ファンド達に投資をするファンド』という意味です。

上記にように二つの投資信託に投資を行い運用をしています。

 

といっても、90%以上は殆どインドの株式に投資を行っている、

イーストスプリング・インベストメンツ・インディア・エクイティ・オープン・リミテッドに投資をしています。

 

ベンチマークとなる指数は設定していませんが、イーストスプリング・インド株式オープンは、

指数に対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託となっています。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンのリターンをチャートから比較

 

イーストスプリング・インド株式オープンはアクティブ型の投資信託なので、

当然のことながら一番重要なのは、どれだけのリターンを出すことが出来ているかという点です。

 

上記のようにインドの指数として一般的に用いられるMSCIインド指数と、

インドの投資信託の中でリターンが高い新生・UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスを比較してみました。

 

MSCI社が算出しているメジャーなMSCIインド指数

 

この3年間でいうとリターンはMSCIインドとほぼ同じで、新生UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスに比べて明確に低いリターンとなってしまっています。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンのリターンをデータから比較

それではイーストスプリング・インド株式オープンと、

先程挙げたMSCIインド指数、新生UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスのリスク・リターンをデータから比較してみましょう。

 

イーストスプリング・インド株式オープンとMSCIインド指数、新生UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスのリスク・リターンをデータから比較

http://www.morningstar.co.jp/FundData/SnapShot.do?fnc=2004093004

 

過去1年。3年間、5年間、10年間のリターンでいえば他の投資信託と指数の全てにおいて劣った成績になってしまっています。

特に直近1年のマイナスリターンの大きさはネガティブと言わざるを得ませんね。

 

イーストスプリングインド株式オープンは月次報告書の中で低いリターンとなっている理由を以下の通り説明しています。

一方、インフラや不動産向 けの貸出を行う金融機関への売り圧力が強まる中で下落した住宅金融株や、減税の恩恵は輸出で稼ぐ企業には小さいと見られて相 対的に出遅れとなった製薬株の保有はマイナス要因となりました。

投資行動としては、相対的な株価の割安度の変化等を考慮して、損害保険株を新規購入しました。

引用:月次報告書

 

とはいえ、未だに以下の通り不良債権問題が重くのしかかっている銀行株のWeightが大きいのは気がかりな点です。

 

業種 比率
銀行 23.8%
ソフトウェア・サービス 15.4%
エネルギー 12.0%
公益事業 6.2%
資本財 5.4%
各種金融 5.4%
医薬品 4.5%
素材 4.2%
自動車・自動車部品 4.1%
耐久消費財・アパレル 3.4%

 

また、長期的にみても10年平均でMSCIインド指数に比べて低いリターンとなっています。

市場平均に対してプラスのリターン獲得を目指すアクティブ型投資信託としては優秀とはとてもいえない結果になっていますね。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンのリスクをデータから比較

次にリスクについて見ていきましょう。

投資においてのリスクというのは価格のブレ幅のことをさします。

 

では皆さん、以下のように同じリターンを挙げているファンドAとファンドBをご覧ください。

 

イーストスプリング ・インド株式オープンのリスクをデータから比較

 

同じリターンを挙げたとしても、どちらの方が安心してファンドを保有することが出来るでしょうか。

 

間違いなくファンドAの方が心臓にいいですよね。

同じリターンを挙げたとしても、価格が大きく上下動をすればするほど心痛が増幅します。

 

この価格の『ブレ幅』を表す指標として用いられるのが標準偏差です。

リターンが20%で標準偏差が20%という商品の一年後のリターンは以下の図のようになります。

 

リターンが20%で標準偏差が20%という商品の一年後のリターン

 

過去のリターンから見込まれる平均リターン20%から上下1標準偏差±20%である0%~40%の範囲に、

68.2%の確率で入ることを意味します。

 

更に平均リターンから上下2標準偏差±20%である▲20%~60%の範囲に、

95%の確率で収まることを意味します。

 

この68.2%とか95%て何?と思われる方もいらっしゃると思いますが、

統計学的に算出される数値ですので、そういうものだと受け止めて頂ければと思います。

それでは、以下のデータをもう一度みていきましょう。

 

新生UTIインドファンドの5年平均リターン8.74%(年率)と5年平均リスク19.37%(年率)

 

 

それではまず新生UTIインドファンドの5年平均リターン8.74%(年率)と5年平均リスク19.37%(年率)から考えてみましょう。

 

【68.2%の確率】

8.74% – 19.37% (▲10.63%) ~ 8.74%+19.37%(+45.68%)

 

【95%の確率】

26.93% – 18.75×2% (▲10.57%) ~ 26.93%+18.75%×2(+64.43%)

 

 

一方イーストスプリング・インド株式オープンは5年平均リターン16.85%(年率)で5年平均リスク20%(年率)なので1年後のリターンの推定値は以下となります。

 

【68.2%の確率】

16.85% – 20% (▲3.15%) ~ 16.85%+20%(+36.85%)

 

【95%の確率】

16.85% – 20%×2% (▲23.15%) ~ 16.85%+20%×2(+56.85%)

 

上記の比較からわかった通り新生UTIインドファンドに比べてLow Return High Riskの商品であるといえるでしょう。

 

イーストスプリング・インド株式オープンの高い手数料

インドだけでなく新興国の投資信託全般にいえることですが、

購入手数料が3.78%で、信託手数料は毎年1.92%という高い水準です。

 

初年度は5.7%もの高い手数料が発生します。

先程あげたリターンは手数料を加味していないことから、

手数料を加味するとMSCIインドすらも下回る結果となってしまいますね。

 

まとめ〜イーストスプリング・インド株式オープンは投資適格とは言い難い〜

イーストスプリング・インド株式オープンについて分析してきました。

 

インドの株式に投資を行うアクティブ型の投資信託の中でも、

リターンが低く更にリスクは高い魅力が低い投資信託であり投資をする気に私はなりません。

 

インドの投資信託のみならず全体的な観点からおすすめの投資先についてはランキングで纏めておりますので参考にしてみて下さい。

【2020年】おすすめ投資先ランキング

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2020年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

 

 

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