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HSBCインドオープンを徹底評価!評判とは異なりMSCIインド指数より低い運用成績。

HSBCインドオープンを徹底評価!評判とは異なりMSCIインド指数より低い運用成績。

(最終更新日:2019年10月30日)

今回も引き続きインドの投資信託についてみていきたいと思います。

以前、インドの投資信託をランキングに纏めました。

 

すると有難いことに読者の方から、投資している『HSBCインドオープン』についても分析してほしいという要望がありました。

実際のところHSBCインドオープンはどうなのでしょうか?という質問を頂きました。

 

今回はHSBCインドオープンについて徹底的に解剖して分析していきたいと思います。

インドのファンダメンタルズや為替・株式市場全体の見通しについては以下記事に纏めておりますので、

インドという国の投資環境がどうなっているのかという点が気になる方はご覧ください。

 

【インド株式投資】経済成長加速で魅力度が高まるインド株式市場の魅力を徹底検証!

 

HSBCインドオープン- 運用方針とベンチマーク -

 

HSBCインドオープンは文字通りHSBCによって運用されているアクティブ型の投資信託です。

アクティブ型の投資信託というのは、目標とするTOPIXのような指数に対してプラスのリターンの確保を目指す投資信託です。

 

例えばある投資信託がベンチマークをTOPIXに設定していた場合を考えてみましょう。

TOPIXが2%上昇している時に4%上昇していれば優秀な成績を残しているということができます。

また、TOPIXが▲2%下落しているときに0%で抑えていれば優秀と判断できるのです。

 

HSBCインドオープンが連動を目指しているベンチマークはS&P/IFC Investable Indiaです。

インドといえばSENSEX指数かNifty50指数が有名ですが、同指数は以下のように説明されています。

 

*S&P/IFC Investable Indiaとは、インドの非居住者がインド株式への投資を行うことを前提とし
て、時価総額、流動性や非居住者に対する各種投資制限(個別株、業種等)等を考慮し算出された時価総額
加重平均インデックスです。当ファンドのベンチマークとしては、同指数を委託会社が円換算した数値
を使用しています。

(引用:HSBCインド 交付目論見書)

 

 

SENSEXやNifty50指数が何の制限もなく指数が構築されているのに対して、

S&P/IFC Investable Indiaは非居住者である外国人が投資できる銘柄ベースで構築された指数ということが出来ます。

 

HSBCインドオープンの成績対ベンチマーク

アクティブ型の投資信託であるHSBCインドオープンなのでベンチマークに対してどれだけのリターンを出すかが重要になります。

以下HSBCインドオープンとベンチマークの運用成績の差をご覧ください。

 

HSBCインドオープンとベンチマークの運用成績の差

http://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/5131104B_m.pdf

 

ぱっとみて圧倒的にベンチマークであるS&P/IFC Investable Indiaに対してアンダーパフォームしているのが分かります。

データ上もご覧ください。

 

S&P/IFC Investable Indiaに対してアンダーパフォーム

 

直近一カ月だけ奇跡的にベンチマークに対してプラスのリターンを出しています。

期間を遡るにつれてベンチマークに対して圧倒的にマイナスの成績となっています。

 

最新の2019年9月末時点での構成上位銘柄は以下となっています。

セクター 銘柄 比率
銀行 HDFC銀行 9.9%
IT インフォシス 8.9%
銀行 ICIC銀行 6.5%
エネルギー リライアンス・インダストリー 6.0%
銀行 アクシス銀行 5.6%
銀行 HDFC 4.6%
IT HCLテクノロジーズ 4.3%
資本財 ラーセン・アンド・トゥブロ 4.0%
食品 ITC 3.9%
自動車 マルチ・スズキ 3.7%

 

上位銘柄の銀行セクターだけで約30%となっています。

現在インドの銀行セクターは不良債権問題を抱えていますのでアンダーパフォームの主因となっているといえるでしょう。

今後の見通しについてもモディノミクスの影響を受けることができる消費財や素材セクターの方が魅力的であるといえるので明るくはありません。

 

他のインド株投資信託との比較- 相対的にみても低いパフォーマンス -

それでは他のインド株に投資しているアクティブ型の投資信託との比較を見てみましょう。

以下は前回ベスト2に紹介した新生・UTIインドファンドとノムラ印度フォーカスと

有名なインド株指数であるMSCIインドとの比較です。

 

インド株指数であるMSCIインドとの比較

 

上記は信託報酬は差し引かれていますが購入手数料は引かれていません。

ご覧いただければわかる通り、HSBCインドオープンは新生UTIインドファンドやノムラ・印度・フォーカスはもちろんとしてMSCIインド指数にも劣ったパフォーマンスとなっています。

 

データ上からもみてみましょう。

 

パフォーマンス

 

過去1年、3年間平均年率、5年間平均年率、10年間平均年率全てで他の投資信託並びにMSCI指数をアンダーパフォームしています。

更に注目して頂きたいのが標準偏差の高さです。

 

標準偏差は投資の世界ではリスクとして認識されており、価格変動のブレ幅ということを意味します。

標準偏差は5年と10年を年率に直した数値が非常に高く10年平均の年率は33.49%と高く高リスクのある商品であることをデータが示しています。

 

過去10年の平均リターン年率1.63%とリスク26.61%から今後1年間の期待リターンは、

確率毎に以下のリターンに収まることが想定されます。

 

68.2%の確率で
1.63% – 26.61% (▲24.98%) ~ 1.63%+26.61%(+28.24%)

95%の確率で
1.63% – 26.61%×2 (▲51.59%) ~ 1.63%+26.61%×2(+54.85%)

 

このように分析すると最大50%以上下落することが考えられるリスクの高い商品であるということが出来るでしょう。

更に気を津得ないといけないのは、この成績は手数料を加味する前だということです。

 

HSBCインドオープンの高い手数料

 

アクティブ型の投資信託というのは指数に連動することだけを目標とするパッシブ型の投資信託に比べて、

超過収益を出すためのリサーチに手間と人件費がかかる為、手数料が高くなる傾向にあります。

 

HSBCインドオープンはアクティブ型投資信託の中でも、非常に高い手数料体系を誇っており、

まず買付手数料が3.78%で、年間発生する手数料は更に年率2.16%となります。

 

つまり初年度は5.94%と実に6%もの手数料が発生することになります。

 

6%の手数料が発生したとしても、非常に高いパフォーマンスを挙げていれば文句もありませんが、

手数料が高いにも関わらずベンチマークに対してアンダーパフォームした成績しか挙げれていないなら、投資する価値がありませんね。

 

HSBCインドオープンのまとめ

HSBCはインドのS&P/IFC Investable Indiaに対してプラスのリターンを目指すアクティブ型の投資信託です。

しかし、残念ながらベンチマークに対して大幅にマイナスの成績となっており、

新生UTIインド株ファンドやノムラ印度フォーカスに対しても大幅にアンダーパフォームしています。

 

また、値動きの荒さつまりリスクも高くなっており、成績が全く振るわないにも関わらず手数料は非常に高くなっています。

投資先としては全くおすすめできない内容となっています。

 

インドのみならず、新興国への投資で大きな利益獲得を狙うファンドも含めてランキングで紹介していますので、参考にしてみて下さい。

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