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H株、レッドチップにも投資で評判の『チャイナ・ロード』・『愛称:西遊記』の運用成績・見通しを評価

H株、レッドチップにも投資で評判の『チャイナ・ロード』・『愛称:西遊記』の運用成績・見通しを評価

 

資産運用を考えている人の中にはまだまだ経済成長が見込まれる。

という一部の情報から「中国」への投資を検討している人は多いのではないでしょうか。

 

中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまずは「中国株投資信託」がお手軽ですよね。

中国株投資信託については以下で比較検討しています。

 

【中国株投資信託】10商品を比較検討・おすすめの投資先は結局どこなのか?

 

また中国の国自体については以下の記事で論じているので参考にしてください。

 

<中国株式投資マップ>国(経済)・株式市場のファンダメンタルズ分析・為替リスク・有望銘柄を紹介。

 

投資信託を購入する場合、つまり企業の運用の「プロ」に任せる場合は、

どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

 

今回は投資信託の中で中国株を組み入れている「チャイナ・ロード 『愛称:西遊記』について以下点を中心に取り上げたいと思います。

 

  • どのような投信なのか?
  • 運用実績はどうなのか?
  • 今後の見通しはどうなのか?

 

 

チャイナ・ロード 『西遊記』- 概要と運用方針 –

チャイナ・ロードは中国の株式を運用するファミリーファンドです。

この点は他中国株投資信託と同様です。

 

チャイナ・ロードの方針としては、

中華経済圏の発展で恩恵を受けると思われる、中国に加えて、香港企業にも投資し運用を実施していきます。

 

香港は香港レッドチップ、香港H株などなどです。

 

香港株式市場は、2つの市場に分かれています。

  • メインボード
  • GEM市場

 

香港株の種類は大きく3つに分かれております。

  • H株
  • レッドチップ
  • その他の香港株

 

H株

登記地が中国本土となっている企業が香港で発行する株式です。

H株を発行するのは中国で登記された純然たる中国企業で、本土で事業を展開しながら香港市場に上場しているものを指します。

H株の「H」は「Hong Kong」の頭文字を採ったもの。

道路、電力、鉄鋼など重厚長大型の国有企業が多く、これらの企業が、香港市場で海外の資金を調達する手段となっており、中国本土の法律が適用されます。

(引用:SMBC日興證券

レッドチップ

中国政府資本が30%以上で、香港またはバミューダ、ケイマン諸島などのタックスヘイブンで登記されている銘柄です。

レッドチップ(Red Chip stocks)は、中国本土に主な事業資産を有している海外登記の企業で、香港に上場しているものを指します。法律と会計制度は登記地のものが適用されます。

「レッドチップ」という名称は、優良株を意味する「ブルーチップ」を中国共産党のカラーにもじって呼んだことからきています。

1980年代から中国資本による香港企業の買収が相次いだことから発展した市場ですが、90年代以降は通信、テクノロジー関連の有力企業を中心に上場数が急増しました。

(引用:SMBC日興證券

 

中国国内株は上海B株、深センB株、上海A株、深センA株となっています。

チャイナロードの運用スキームは以下の通りとなっています。

 

チャイナロードの運用スキーム

https://www.okasan-am.jp/data/fund_pdf/grant/g551356_20180427.pdf

 

一般投資家はチャイナロードに投資し、

チャイナロードは中国株マザーファンド、A株ファンドに出資し運用を任せます。

最新の公表されている資産状況としては以下の通りとなっています。

 

一般消費財やサービスが一番大きなポーションをしめていますね。

資産状況

http://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/09311041_m.pdf

 

 

 

更に個別株ベースでの上位銘柄をご覧ください。

 

個別株ベースでの上位銘柄

 

 

中国株投資信託お決まりの、騰訊、アリババへの投資に銀行、保険業で固めていますね。

それでは実際の運用状況を確認していきましょう。

 

チャイナ・ロード 『西遊記』の運用成績・パフォーマンス

チャイナロードはベンチマークがありませんので基準価額の推移とトータルリターンをみていきたいと思います。

 

チャイナ・ロード 『西遊記』の運用成績・パフォーマンス

http://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/09311041_m.pdf

 

基準価額は2018年初旬に12,000円を超える水準でした。

しかし、2018年後半に向けて大幅に減少しています。

 

すでに8,261円と10,000円を下回ってしまっています。

明確に価値が落ちていますね。

「基準価額」についての解説は以下の記事でしていますので参考にしてみてくださいね。

投資初心者必見・投資信託の基準価額を徹底解説 買い時はいつか?

 

 

トータルリターンをみていきましょう。

トータルリターンは配当金を再投資した上で信託報酬を控除した成績です。

注意しなければいけないのは、購入手数料は加味されていないという点ですので実際のパフォーマンスは低くなります。

 

実際のパフォーマンス

http://www.morningstar.co.jp/FundData/Return.do?fnc=2004012905

 

トータルリターンも過去5年で見ると絶好調です。

しかし、株式バブルも終わった今、直近の1年ではマイナス運用となってしまっています。

 

これから手を出すのは少し気が引けますよね。

これだけではチャイナロードの実力値はわかりませんので、

他中国株投資信託と比較してみましょう。

 

他の中国株投資信託との比較

以下では3つの中国株投資信託と比較してみました。

 

 

他の中国株投資信託との比較

 

チャイナロードは著しく基準価額が毀損していますね。

上記3社は中国株投資信託で優秀な部類に入り基準価額が高くなっています。

 

実はさらに高い水準にあったものが、下落して上記のようになっています。

過去からマイナス運用が続いている中、今後どのように推移していくのか、

投資家はウォッチしておかねばなりません。

 

トータルリターンは直近1年は三井住友ニューチャイナファンドに次いでワースト2位のリターンとなっています。

過去5年のトータルリターンは高い水準にあり一気に運用成績が落ち込んでしまっています。

 

その中でUBS中国株ファンドは優秀な方ですね。

標準偏差は1〜10年で、チャイナロードは他中国株投資信託と同様の水準ですので、

唯一この点は安心というところでしょうか。

 

標準偏差は投資の世界ではリスクとして認識されており、価格変動のブレ幅ということを意味します。

過去5年、10年のトータルリターンの指標が示す通り、

中国はここ10年で順調に経済成長をしてきました。

 

しかし、「過剰投資」「個人消費減少」「投資割合がGDP比45%」となっており、

人口ボーナスも終わってしまっている中、見通しはかなり厳しいものがあると考えています。

 

中国株式市場はボラティリティも高く、

安定的に着実に増やしたい場合には、向かない投資でしょう。

 

チャイナ・ロード 『西遊記』の高い手数料(運用指図:岡三アセットマネジメント)

最後にチャイナロードの手数料を確認しておきましょう。

チャイナロードの購入手数料は3.24%(税抜3.0%)となります。

中国株投資信託では、中華圏株式ファンドが3.78%(税抜3.5%)と高い水準にありましたが、

 

チャイナロードの購入手数料は、

  • HSBC中国株式ファンド
  • UBS中国新時代株式ファンド
  • 深センイノベーション株式ファンド
  • 三井住友ニューチャイナファンド
  • UBS中国株式ファンド
  • DIAM中国関連株オープン

 

と同様の水準(3.24%)となります。

 

信託報酬は年率で1.944%(税抜1.80%)となり、

こちらは1.944%(税抜1.8%)となる三井住友ニューチャイナ、

1.92132%(税抜1.779%)のHSBC中国株式ファンドと同様の水準ですね。

 

一般的なアクティブ型の日本国内投資信託(年率1.53%)よりも高い水準にあります。

運用成績がよくなければ、あまり納得のいかない料金設定ですよね。

 

 

チャイナ・ロード 『西遊記』のまとめ

チャイナロードは今後も株価上昇が期待される中国株を厳選して、

入念なな調査の上、2つのマザーファンドを通じて投資運用する中国株の「プロ」として一般投資家を集めています。

 

しかし、すでに中国は株式バブル・人口ボーナスは終えています。

過去の過剰投資、過剰生産力・個人消費の落ち込みなど今後の中国の見通しを考えると、

基準価額も低下しており、さらには他の中国投資信託よりもかなり低い水準となっており、

現時点ではあまり魅力的な投資先とは言えません。

 

もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成している新興国投資関連について、

ランキング記事などでおすすめ投資先を紹介していますので参考にしてみてくださいね。

【2020年】おすすめ投資先ランキング

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老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

 

 

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