【2020年 新興国投資信託33選】どれが儲かる?おすすめファンドをランキングで紹介(インデックス・各国投信の成績と見通し)
株式投資で大きな利益を獲得したいという思いを抱いて新興国株式投資を考えたものの、
そもそもどこの国が魅力的なのか分からないし、
ましてや個別銘柄なんて聞いたことないものばかりで何に投資したらいいか分からない。
そんな貴方に向けて、新興国を網羅的に分析しアセットマネジメント会社勤務の経験がある私から、
2020年現時点でおすすめできる投資信託(含む:ヘッジファンド)を紹介していきたいと思います。
直近でも100ファンド以上を分析し、40記事程度をこのブログでも取り上げているので、
参考にして頂ければと思います。
1位:フロンティア・キャピタル
公式ページ:https://frontiercapital.jp/
解説ページ:徹底的なハイリターン狙い。最先端・新興国株投資ファンド「フロンティア・キャピタル」
- 管理人の知る敏腕ファンドマネージャーによって運営されている恐らく日本発の新興国株投資ヘッジファンド。
- ファンドマネージャーは日本株のバリュー株投資で実績があり年利10%を5年以上実現している。
- 成長力が高いにも関わらず、特異的な理由で放置されている新興国株式市場の厳選銘柄に投資を行っている。
- 投資先分野はPER4倍-7倍、配当利回りが20%以上の驚愕の株式にも投資。
- 状況に応じて株式・債券比率を入れ替えリスクに対応する柔軟性も併せ持っている。
- 実績としては2018年4月運用開始後、6月末までの3カ月の運用成績は16.6%(年率66%)という驚異的な成績。(※同期間の新興国株式市場平均は▲8.7%)
管理人総評
新興国市場はインドやベトナムのようにかつての日本の高度経済成長期のような高い成長力を実現している国があるが、
既に海外からの投資環境が整備されているようおな国では資金が大挙して流入してくる為、
適性又は若干割高な水準となってしまっているのです。
人気のある商品の価格が値上がりしていくのと同じことですね。
勿論成長は継続するので長期投資をすれば将来的に利益は確保できるでしょうが、
大きな利益を狙うには成長力が高いにも関わらず割安に放置されている市場です。
新興国投資信託のメリット・デメリットで取り上げたパキスタンの例のように、
外国人の投資環境が整う前にいち早く投資を行うことが出来れば、
その後5倍以上の大きなリターンを狙うことが出来るのです。
プロによって運用されているファンドが当局から投資許可を取り付けてようやく投資が出来るため、
当然条件を満たす国は日本からは個人は投資ません。
フロンティア・キャピタルは日本株で5年連続半期ベースでマイナスを出さず、
平均手数料後10%程度の利益をだしたファンドマネージャーによって設立された、
新進気鋭の新興国投資ヘッジファンドです。
また 危機発生時には株式と債券の割合を入れ替えて利益獲得を目指す柔軟性は、
普通の投資信託にはない特徴で非常に評価できる点でもあります。
実績としては、2018年1月~6月の運用期間を通じて現地通貨ベースで年率60%~80%の運用成績。(1〜3月はデモ期間)
またヘッジファンドの特徴としてファンドマネージャーや営業員もファンドに資金をいれている場合が多く、
ファンドメンバーも一投資家として真剣に相場に向き合っている、
つまり同じ舟に乗っているという点も安心感があります。一度問合せを行って詳しい話を聞いてみるとよいでしょう。
公式ページ:https://frontiercapital.jp/
解説ページ:徹底的なハイリターン狙い。最先端・新興国株投資ファンド「フロンティア・キャピタル」
コラム:新興国全体に投資をする投資信託は投資妙味があるのか?
どこの国に投資をすれば良くわからないという方は、
面倒くさいから新興国全体に投資をしている投資信託に投資をしようと考える方もいるでしょう。
当サイトでも新興国全体投資型の投資信託はeMAXIS新興国株式インデックスを始め、
多く分析してきました。
EXE-i つみたて新興国株式ファンド(現:SBI新興国株式インデックスファンド)を徹底評価・分析結果の共有~評判の新興国投資信託を分析~
しかし、これらの新興国投資信託はある指数(=インデックス)に連動することを目的に組成されているのですが、
連動目標のインデックスはFTSEエマージングインデックスと、
MSCIエマージングマーケットインデックスの二つとなっています。
両インデックスは新興国市場の株式を時価総額加重平均で組み入れた結果、
韓国(※)・台湾やBRICS(除くインド)といった成長率が低い国の構成比率が非常に高くなっています。
(※)韓国はMSCIエマージングマーケットインデックスのみ組み入れ
FTSEエマージングインデックスの構成国比率を見てみましょう。
中国と台湾だけで50%、南アフリカ、ブラジル、ロシアをあわせると70%近くに上ります。
今あげた国は成長が持続可能でなかったり、中所得国の壁にぶち当たっている国で、
ぐんぐんと成長していくフェーズを既に終えてしまった国ばかりです。
MSCIエマージングマーケットインデックスでは更に韓国が加わります。
- 中国経済の実態は崩壊寸前??2018年からの中国の成長可能性を徹底分析
- 中国株式投資を市場全体・個別銘柄の観点で分析
- 韓国株式投資を市場平均・個別銘柄の観点で見通しを分析
- 台湾株式投資を市場平均・個別銘柄の観点で見通しを分析
- ブラジル株式投資を市場全体・個別銘柄の観点で見通しを分析
- 南アフリカの経済・政治・財政~株式投資のためのファンダメンタル分析~
- ロシア株式投資を市場平均・個別銘柄の観点で見通しを分析
実際この10年間でいうと、両インデックスは先進国や世界全体のインデックスを大幅にアンダーパフォームしています。
新興国の中でも峠を過ぎた国が多く組み入れられている新興国全体の投資信託は、
投資妙味に欠けるといえるでしょう。
2位:新生UTIインドファンド
公式ページ:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C0004948
解説ページ:新生UTIインドファンド
- 言わずと知れた成長する巨人インドに投資を行うアクティブ型投資信託。
- インドのETFは市場連動率が低い為、アクティブ型投資信託が有効な選択肢となる。
- 新生UTIインドファンドはインド指数や他の投資信託をアウトパフォームしている。
- 既にインド市場は投資家の期待が先行し、割高になっているのが難点。
管理人総評
インドはいわずと知れた今後世界を担う国で高成長を実現し継続することが見込まれています。
【インド株式投資】経済成長加速で魅力度が高まるインド株式市場の魅力を徹底検証!
インド市場は市場平均に連動するETFが連動せず、
市場平均連動型の投資信託が存在しないため市場平均に対してプラスのリターンを目指す、
アックティブ型の投資信託への投資が現実的な選択肢となってきます。
新生UTIインドファンドは中長期で指数を上回り、他のインドのアクティブ型の投資信託ですが、
インド株市場が誰の眼からみても魅力的であるため若干割高水準となっている為、
一旦の調整には備えたほうがよいでしょう。
<インド投信・ETFマップ>大国の成長をきちんと取り込むおすすめのファンドを搜索。
3位:ベトナム・ASEAN・バランスファンド
- ベトナムを中心としたインドシナ地域株式とASEAN債券をバランスよく組み入れたファンド。
- ベトナムはETFが市場平均に連動せず、アクティブ型投資信託は指数をアンダーパフォーム。
- そんな中、ベトナム・ASEAN・バランスファンドは5年平均10%を達成している
- ベトナム株市場も2016年末から高騰している為、割高水準なのが難点
管理人総評
ベトナムはASEANの中でも後発ながら安定高成長を実現している有望な新興国です。
ベトナムの株式市場は魅力的だが投資すべき?投資手法も含めて解説
ベトナムは外国人投資規制があるので市場平均に連動するETFが存在せず、
インドと同じくアクティブ型の投資信託が有力な選択肢となってきます。
ベトナムアクティブ型の投資信託の中にはベトナム株式ファンドや、
ベトナム成長株インカムファンドのように3年~5年平均で13%程度の投資信託も存在しています。
<ベトナム投信・ETFマップ>新興国の中でも有望株?成長をきちんと取り込むおすすめのファンドを搜索。
しかしベトナム株式市場は直近は投資規制緩和観測もあり(実態はあまり緩和されてないのですが)
若干バブルの様相を呈しています。
ただこのまま上昇する可能性もあるので、ベトナム株式を組み入れながらもラオス・ミャンマー・カンボジアといった、
インドシナ株全体で約6割、ASEAN債券を約4割組み入れたベトナム・ASEAN・バランスファンドで暫く様子をみるのが良いでしょう。
インドシナ地域
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さて、日本の株式市場は依然として30年前に達成した、バブル期の日経平均38,000円の半値を少し超えた水準で足踏みしています。
以前の日本の高度経済成長期のような新興国市場に投資をして、父母や祖父母のように株で大きく資産を築きたいと考え、
新興国株式市場への投資を考えている方が多いのではないでしょうか。
しかし、そもそもどの国が魅力的なのか、また魅力的な国が分かっても個別株なんて選ぶことが出来ない。
次に真っ先に思いつくのが新興国市場に投資をしている投資信託なのではないでしょうか。
金融機関や町中の雑誌などで見かける最も身近な金融商品ですからね。
当カテゴリーでは100本近くの新興国投資信託を分析した中で、
巷で興味を持たれていたり、特集すべきと考えた33本の新興国投資信託を紹介していきたいと思います。
そのほか、新興国投資信託の論点については以下でも解説しています。
<新興国投信・ETF総論>経済成長真っ盛りの国々の成長をきちんと取り込もう、まずは基礎知識の仕入れから。
新興国全体に投資を行う投資信託
新興国に投資を行う投資信託は大きく分けて二つあります。
一つは新興国全体に投資を行う投資信託と個別の国を投資対象とした投資信託です。
まずは新興国全体に投資を行う投資信託ですが、
殆どは新興国のインデックスに連動をする形のパッシブ型(※)の投資信託となっています。
(※) 日経平均連動やS&P500連動のような指数連動の投資信託をパッシブ型投資信託、
指定した指数(ベンチマーク)に対して高い成績を挙げることを目的とした投資信託をアクティブ型の投資信託と呼びます。
連動する新興国インデックスは基本的にはMSCIエマージングマーケットインデックスと、
FTSEエマージングインデックスなのですが両者ともに問題を抱えています。
新興国投資信託のメリット・デメリットでも説明しているのですが、
新興国投資信託のメリット・デメリットとおすすめの投資手法を紹介
両者は時価総額加重平均なので既に成長を終えてしまった中国・台湾・韓国といった東アジア諸国や、
政治や財政に問題があり成長が停滞している、
ブラジル・ロシア・南アフリカで70%程度を占めてしまっているのです。
連動を目標としているインデックス自体が振るわず、今後の見通しが暗い国で構成されていることから、
期待は出来ませんが、以下の新興国全体の投資信託について分析しておりますので参考にしてみて下さい。
<新興国投信・ETF総論>経済成長真っ盛りの国々の成長をきちんと取り込もう、まずは基礎知識の仕入れから。
個別の新興国に投資を行う投資信託
新興国全体に投資を行う投資信託については指数連動型が多かったのですが、
個別の国の株式市場を投資対象とする新興国の投資信託は、アクティブ型の投資信託が殆どとなります。
注目されがちな新興国又は、魅力的な新興国の投資信託について纏めていますので、
参考にしてみて下さい。
中国の投資信託
中国はそもそも今の成長率が持続可能ではないので、今から投資するのに妙味があるとはいえません。
<中国株式投資マップ>国(経済)・株式市場のファンダメンタルズ分析・為替リスク・有望銘柄を紹介。
ただ新興国=中国というイメージがあるので数多くの中国の投資信託が発売されており、
有名どころについては殆ど網羅していますので以下ご覧ください。
<中華圏投信・ETFマップ>経済成長の観点から期待薄?成長をきちんと取り込むおすすめのファンドを搜索。
インドの投資信託
インドは今後中国にとって代わって世界の覇権を握る可能性が高い国であり、
投資対象として魅力的なのですが、魅力的でありすぎるが故若干割高気味になっている新興国市場です。
<インド投信・ETFマップ>大国の成長をきちんと取り込むおすすめのファンドを搜索。
インドについても注目且つ魅力的な新興国ということで、
目ぼしい投資信託についてはほぼほぼ網羅しておりますので、ご覧頂ければと思います。
ブラジルの投資信託
ブラジルも2010年代初頭は新興国の雄として期待されておりましたが、政治の混乱と産業構造により停滞が続いています。
政治の混迷から抜け出しつつあるブラジル株式市場は投資妙味がある?おすすめ銘柄とともに紹介!
ブラジルについてもいくつか巷で話題の投資信託がありましたので分析しました。
ベトナムを中心としたASEAN投資信託
ベトナムやインドネシアを中心とうしたアセアン諸国も今後も世界の経済成長を支えるドライバーの一つです。
注目度が集まるASEANの株式市場への投資魅力度を徹底検証!!
【ベトナムと周辺インドシナ諸国】
<ベトナム投信・ETFマップ>新興国の中でも有望株?成長をきちんと取り込むおすすめのファンドを搜索。
インドネシアの投資信託・ETF
インドネシアは東南アジアの中でも成長力が高く注目の新興国となっています。
インドネシアが魅力的なことは分かっているけど、結局何に投資をすればよいのか分からない。
個別銘柄は聞いたこともない銘柄で決算書は英語で記載されており紐解くのが難しい。
そもそも決算書に書かれていることが正しいかどうかも疑わしい。
上記の状況から取りあえずインドの市場全体に投資を行うETFに投資をしようと考えられている方も多いのではないでしょうか。
注目のETFを紹介しています。
まとめ
多くの新興国投信を紹介してきました。
新興国投資はその国の明るい将来を見通しての投資であり、成長に寄与できるところも魅力です。
しっかり分析して、投資を実行していきましょう。