既に日本を超えたアジアの先進国であるシンガポールの株式市場は停滞気味?
新興国株式投資について私は情報発信を続けていますが、
「シンガポール」についてはもうすでに新興国とはいえないレベルの国といえます。
シンガポールは世界の金融センターとして名を馳せており、アジア隣接国の中継貿易地点として経済発展してきました。
シンガポールの特徴として所得税が非常に安く、
日本や他の国(主に華僑)からの富裕層の移住が多く、優秀な頭脳を世界中から集め、さらに発展を続けています。
ここではそんなシンガポールの、
株式市場、株価推移、為替動向などの分析、そして有望株式銘柄の紹介をしています。
シンガポールという国と株式市場のファンダメンタルズ分析
シンガポールは日本よりも1人あたりGDPが高い押しも押されぬ先進国です。
既に人口ボーナスも終えて、停滞期となっています。
シンガポール株式投資をするにあたってのファンダメンタル分析の結果は以下です。
【シンガポールのファンダメンタル分析】
- シンガポールの人口は約560万人、一人当たりGDPは約57,000ドル。
- シンガポールは日本の一人当たりGDP約40,000ドルを超える世界7位の水準。
- シンガポール政府の重点施策に「就学前教育の充実」を打ち出しており、
- 幼児育成庁(ECDA)に前年比約50%近くの大きな予算が2018年割り当てられているのが特徴。
- 2018年度予算案は、3年ぶりの赤字であり、▲6億シンガポールドルとなっている。
- 中所得国の罠にもビクともせず、政府主導の資本・技術・知識集約型の高付加価値産業への構造シフトを実現。
- シンガポールはエレクトロニクス、化学、バイオ医薬、輸送機械、精密機器と製造業が18%のGDPを占めている。
- 貿易相手も立地的にも中国、香港、マレーシアが貿易の主要な相手先となっており多少中国に依存ありそれはリスク。
詳しくは、以下の記事でこの根拠を解説していますので、参考にしてみてくださいね。
シンガポール通貨の為替リスクの考察
シンガポールは1人あたりGDPは約57,000ドルで日本の約40,000ドルを大幅に超える世界第7位の水準です。
全く新興国というレベルではなく、しっかりと資本・技術・知識集約型の高付加価値産業へのシフトに成功しています。
経済の欠点としては中国や香港といった中国への貿易依存が高いことで今後減速必死の中国の影響を受けることが挙げられます。
国としては成功していますが、新興国というよりは先進国と同様の水準で2%程度と新興国株式投資としての魅力が低いのも難点です。
そんなシンガポールの通貨であるシンガポールドルについて分析しています。
【シンガポールのファンダメンタル分析】
- シンガポールドルはバスケット制度をとっている
- 中央銀行の至上命題は通貨レートの安定
- シンガポールのインフレ率は先進国と同水準
- シンガポールドルはシンガポール経済の影響をダイレクトにうける
以下の記事では、シンガポールドルについて上記点を踏まえて詳しく記載しています。
シンガポールの有望株はどれか?
シンガポールの株価指数であるST指数は既に停滞期を迎えています。
以下日本のTOPIXと比べても、停滞が著しいものとなっていることが読み取れます。

参照:楽天証券
シンガポール株の市場平均は今後どうなっていくのか?
どのようにシンガポール株に投資を行えばよいのか?
シンガポール株で有望な個別銘柄はあるのか?
という点について重点的に特集しています。
まとめ
シンガポールの株式市場は既に先進国の様相を呈してきており、日経平均よりもこの10年間のパフォーマンスは悪いということになっております。
株価は停滞していたということもあり、安くも高くもなく停滞しているというレベルですが、
いずれにせよシンガポール株に投資をするくらいであれば日本株に投資をしたほうが良いと考えています。